自己血採血Q&A

Q1.ヒトノ体の中には、どのくらい血液があるのですか?

血液は、体重1kgあたりおよそ80mlと計算されます。従って体重50kgのヒトでは約4Lの血液があります。循環血液の10〜15%以上の出血では輸血の必要性はありません。従って、1回の採血は400mlを上限にして自己血採血を行います。

Q2.400mlも採血するのに、一週間の間隔だけで大丈夫ですか?

400mlの採血によってヘモグロビン(赤血球)は約1g/dl低下しますが循環血液量(血管の中にある血液量と水分量の総和)は24時間で元に戻ります。人間の体には予備力がありますので手術後にヘモグロビン10/dl以上あれば術後経過に大きな問題はありません。

Q3.400mlの血液はどのくらいで元に戻るのか?

400ml採決後にヘモグロビンは1g/dlの低下が見られますが、自分でも活発に赤血球を作ります。正常の状態では2〜3週間で前値に戻ると考えられています。


Q4.保存期間はどのくらいですか?

血液が固まらないように、また、赤血球の機能が落ちないように、CPG、ACG、MAP、などの抗凝固剤を入れて保存します。有効期限は基本的に採血してから42日間ですが抗凝固剤の種類により多少違いがあります。


Q5.保存方法は?

血液専用冷蔵庫で4℃保存をしています。温度記録計及び警報装置により品質管理には気を付けています。


Q6.手術時に使用しなかったらどうするのですか?

手術時に使用しなかった自己血液は有効期限内輸血室で保管します。有効期限を過ぎた製剤は破棄します。他人の輸血用製剤として使用することはありません。